新型コロナウィルスのワクチン接種が浸透したことや重症化リスクが低下したことから、ほとんどの国が出入国規制を大幅に緩和しています。
ハワイもコロナ禍前と同様に海外旅行の行き先ナンバーワンの座を取り戻しています。
しかし、コロナ禍は終息したわけではないためコロナ対策は必須です。
また、ハワイは日本人が多いから治安も良いとはいえません。もしもの時に備えて海外旅行保険に加入しておきましょう。
ここでは、ハワイ旅行におすすめの海外旅行保険を取り上げ、あなたの旅行計画に最適な保険の選び方を解説していきます。
ハワイに入国する際に必要な書類は?
海外旅行がほぼ解禁になったとはいえ、国によっては出入国時に必要な書類があります。まず初めに、ハワイ(米国)に観光目的で渡航する場合に必要な書類についてまとめてみましょう(2023年4月現在)。
搭乗手続きをするときに提示する書類
① 英語表記のワクチン接種完了証明書(接種回数が2回以上で、接種完了から14日以上経過していることが条件)。18歳未満は証明書の提示が免除される。
② CDC(アメリカ疾病予防管理センター) 指定の宣誓書(書式はCDCのWEBサイトからダウンロードする)
③ CDCへの情報提供書(記入済のコンタクト・トレーシング・フォーム)
④ ESTA(ビザ免除プログラム)を渡航日の7日以上前にオンラインで申請(提出書類はない)
※必要な書類作成は旅行代理店で代行してもらうことができます。
規制が厳しかったころは、ハワイに入国する際はPCR検査の陰性証明書を提示することが義務づけられていましたが、その義務は撤廃されました。
また、ハワイに到着後は隔離措置が取られていましたが、今は一部の例外を除いて隔離されることもありません。
日本へ帰国する場合も書類が必要
日本政府は水際対策として、日本へ入国(帰国)する方に3回のワクチン接種証明書または出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提示を求めています。帰国後の検査や隔離(待機)措置は撤廃されました。
なお、現在の水際対策は2023年5月8日には終了し、新たな感染症の防疫措置が開始される予定になっています。
【参考:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000999401.pdf】
ハワイ州では海外旅行保険への加入を推奨している
ハワイでもマスク着用の義務が廃止されるなど、コロナ感染をこれまでのように恐れる必要はなくなりました。とはいえ、いつ感染状況が変わるかわからないため、ハワイ州では旅行者に対し、新型コロナウィルスを含む病気やケガに備えて医療費補償が10万ドル以上の海外旅行保険に加入することを推奨しています。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険を使用する方も多いようですが、すべてのクレジットカード会社がコロナ対応をしているとは限らないため、事前の確認が必要です。
対応しているとしても、クレカ付帯の海外旅行保険は、保険会社の海外旅行保険に比べると補償金額が低く、受けられるサービスも少ないというデメリットがある点も心得ておきましょう。
ハワイで注意したい事故やトラブルとは?
南の楽園といわれるハワイですが、日本では報道されない事件・事故が発生しています。あらかじめどのような被害が多いかを知って安全対策を講じるようにしましょう。日本人が特にハワイで遭いやすいのは以下のような被害です。
ひったくり
バイクに乗った人がすれ違いざまにバッグなどをひったくったり、物陰から不意に現れて手荷物を奪い取ったりする犯行が多発しています。
置き引き
ハワイの空港や駅などで荷物から目を離したすきに持ち逃げされることで、荷物が手元に戻ってくる可能性はまずありません。
恐喝・暴行
街の死角となる場所に連れていかれ、金品目当てに恐喝されたり、暴力をふるわれる事件も発生しています。
車上狙い
ハワイでは発生頻度の高い犯罪の1つといわれます。レンタカーを利用する旅行者が駐車場で窓ガラスを割られて物品を奪われる事例が少なくありません。
そのほか、日没後の人通りの少ない場所は当然危険なので一人歩きは避けるべきです。ハワイは早朝も同様に危険で、ジョギング中に襲われる事件も起きています。
リゾート地で気持ちが解放され、警戒心も薄れている状態です。犯罪者からすればそこが狙い目なので、注意しすぎるということはありません。
ハワイの医療費は高額?
医療費が最も高い国がアメリカとカナダといわれます。仮に脚を骨折した場合、ハワイの病院に搬送されると、救急車も有料ですから医療費は下記のような金額になってしまいます。
救急車搬送費 | 165,000円 |
初診料 | 144,000~164,000円 |
骨折治療費(大腿骨) | 50,000円 |
入院費(個室/1日) | 330,000円×7日間=2,310,000円 |
治療費総額 | 約2,700,000円 |
ハワイでは骨折の治療だけで約270万円もかかります。手術も必要な重症となると1,000万円以上の自己負担を覚悟しなければなりません。しかし、海外旅行保険に加入しておけば、ハワイの高額な治療費にも備えることができるので安心です。
コロナ感染にも対応する!海外旅行保険の補償内容
以上のように、ハワイ旅行で気をつけなければならないのはコロナ感染をはじめ急病やケガ、ひったくりや強盗被害などもあります。
さらに、ハワイで自分が他人にケガをさせたり、ショッピング中に商品を壊したりすることもあり得ます。法的な責任を問われる被害を与えてしまった場合は、多額の損害賠償を請求されることになります。
では、海外旅行保険ではどこまで補償されるのか、基本的な補償と特約(オプション)について見ていきましょう。
海外旅行保険の基本的な補償内容
治療補償
保険期間中(海外旅行のために自宅を出発した時から旅行を終えて帰宅するまでの期間)に偶発的な事故によるケガや病気で、保険期間終了後72時間(3日間)以内に医師の治療を受けたときに保険金が支払われる。
*新型コロナウィルスは、保険期間中に感染し、保険期間終了後30日以内に医師の治療を開始した場合に補償の対象となる。
傷害死亡/傷害後遺障害
保険期間中に偶然な事故によるケガが原因で、事故に遭った日から180日以内に死亡した場合も保険金が支払われる。
事故に遭った日から180日以内に後遺障害が発生した場合は、障害の程度に応じて保険金が支払われる。
疾病死亡
保険期間中に発病して死亡した場合、または保険期間中に発病し、保険期間終了後72時間(3日)以内に死亡した場合の保険金が支払われる。
*新型コロナウィルスについては、保険期間終了後30日以内に死亡した場合に保険金が支払われる。
救援費用
ハワイで3日以上入院した場合に家族が現地に向かうための交通費や宿泊費などを補償。遭難した場合は捜索・救助に要した費用、ハワイから日本の病院へ移送する航空費、現地で死亡してしまった場合の遺体処理費用および日本への遺体輸送費用も補償される。
*新型コロナウィルスに感染して、ハワイで亡くなった場合も同様の費用が補償される。
賠償責任
偶発的な事故により他人にケガをさせた、子供がショップの商品を壊した、ホテルの客室を水浸しにしたなど、法律上の損害賠償責任を負った場合の賠償金が補償される。
携行品損害
バッグ、カメラ、時計、衣類、旅券などの所持品を盗まれる・壊れる・火災等の偶然な事故で損害を受けた場合、持ち物1つまたは1対あたり10万円を限度として支払われる。現金、小切手、クレジットカード、パスポートなどは補償の対象外とされている。
海外旅行保険の特約(オプション)
航空機寄託手荷物遅延等費用
航空会社に預けた手荷物の到着が6時間以上遅れ、やむなく洗面用具や着替えなどを購入した場合の費用。
※損保会社によっては、この手荷物遅延等費用を基本補償としているところもあります。
航空機遅延費用
悪天候などで飛行機の出発が6時間以上遅れ、宿泊代・交通費・食事代を自己負担した場合の費用を補償される。
旅行変更費用特約
急な用事で出発間近に海外旅行を取り止めることになったり、旅行の途中で帰国することになったりした場合に発生するキャンセル料が補償される。
弁護士費用補償特約
思わぬ事故により損害を被った場合の法律相談費用と、損害賠償請求費用(訴訟費用、弁護士報酬、調停などに要した費用)が補償される。
そのほかのオプションとして、留守宅家財盗難補償などを設定している損保会社もあります。
現地で困ったときは日本語でサポートを受けられる
いくら海外旅行保険の契約をしても、ハワイで言葉が通じなくてはトラブルが起きたとき速やかに解決することができません。そうした緊急事態に対応するために、各損保会社のコールセンターでは24時間365日、日本語による電話サポートを行っています。
医療アシスタンスサービス
ハワイ旅行中に急病になったときや事故でケガをした場合に、下記のサポートが受けられます。
緊急医療相談
ハワイの設備の整った病院の紹介、予約、診察時の電話による医療通訳。3日以上入院する場合は救援者(家族など)に連絡して、ハワイまでの渡航のサポートをします。ハワイで死亡してしまった場合は、ご遺体の処置や日本へ移送する手配も行います。
キャッシュレス・メディカル・サービス
ハワイの病院で治療を受けた場合は、治療費をいったん本人が支払い、帰国してから保険会社に治療補償を請求するのが通例です。海外旅行保険に付帯するキャッシュレス・メディカル・サービスは、保険会社と提携しているハワイの病院で治療を受ければ、保険会社から病院へ直接治療費が支払われるので、キャッシュレス(現金なし)で治療を受けられるシステムになっています。
治療費の立て替えは一時的なこととはいえ、その場ではかなりの負担になります。クレジットカードが使えればいいのですが、ハワイでも地域によって使えない病院もあるので、キャッシレス・メディカル・サービスで治療費を補償されることは大きな安心につながります。
事故相談サービス
旅行中に貴重品を盗まれてハワイの警察に届出をする場合に、必要な書類や届出の方法をアドバイス。自分が他人に損害を与えて賠償が必要になった場合の手続きの仕方などもサポートします。
海外とらべるサービス
ハワイでパスポートやクレジットカードなど貴重品を紛失したときに必要な手続きの仕方をサポート。ホテルやタクシー、航空券の予約・手配も行います。
おすすめ海外旅行保険の補償内容と保険料を比較
海外旅行保険を選ぶときは、行き先、期間(長期か短期か)旅行の目的(観光か留学かなど)、同行するメンバーの年齢などを考慮し、各社のプランを比較したうえで本当に必要と思えるものを選ぶのがポイントです。
ここでは、海外旅行保険の人気ランキングで上位を占めるAIG損保の 「WL2(インフィニティプラン)」と損保ジャパンの「新・海外旅行保険【off】」を比較してみましょう。
【渡航先:ハワイ 旅行目的:観光 期間:7日間 人数:1名】
AIG損保 | 損保ジャパン | |
---|---|---|
WL2(インフィニティプラン) | 新・海外旅行保険【off】 | |
傷害死亡 | 1,000万円 | 500万円 |
傷害後遺障害 | 30万~1,000万円 | |
疾病死亡 | 500万円 | 500万円 |
治療費用 | 無制限(疾病応急治療・救援費用300万円限度) | 1,000万円 |
救援者費用 | 1,000万円 | |
携行品 | 30万円 | 30万円 |
個人賠償責任 | 1億円 | 1億円 |
緊急歯科治療費用 | 10万円 | ー |
旅行事故緊急費用 | 5万円限度 | ー |
支払保険料 | 7,440円 | ネット価格2,640円 |
AIG損保のWL2(インフィニティプラン)の特長
AIGのインフィニティプランの最大の特長は、治療費用や救援費用の補償が無制限である点です。たとえば、ハワイ旅行中に急病で手術を受けて1か月入院し、その後日本の病院に搬送されて費用総額が1億円かかったという場合でも、自己負担が無料(0円)になります。
そのほか、31日以内の保険期間であれば、一般の海外旅行保険では補償されない持病や急な歯痛、妊娠に起因する症状(妊娠満22週以後の発症は除く)も補償されます。ハワイ旅行中の歯痛が心配という方や、妊娠初期あるいは妊娠の可能性がある女性におすすめのプランです。
損保ジャパンの新・海外旅行保険【off!(オフ)】の特長
基本的な補償は6項目ありますが、この中から自分に必要な項目だけを選ぶことができるオーダーメイド(自由設計)が可能です。荷物は少ないから「携行品補償」は省いてケガや病気に備える「治療補償」を手厚くするということもできます。
クレジットカード付帯の海外旅行保険も利用する場合は、クレジットカードでは補償されない「疾病死亡」を、新・海外旅行保険【off】の「疾病死亡500万円」で補うということも可能です。
保険料は、店頭販売価格は4,430円ですが、インターネットで加入申込みをすれば店頭販売価格の約40%OFF(割引)の2,460円となるので、保険料を安く抑えたい方におすすめです。
【まとめ】ハワイ滞在には海外旅行保険は必要不可欠
ハワイ旅行が初めてという方のためのアドバイスを載せたブログが多数見受けられますが、「ハワイは日本のように安全ではない」「ハワイでは日本語は通じないと思って行動すること」といった忠告が目立ちます。
また、日本では問題にならないことがハワイでは法律違反になることもあります。そうしたリスクのある地域に何日か滞在するときは海外旅行保険という備えが必要不可欠です。
これまで紹介してきたように、海外旅行保険とひと口に言っても様々なプランがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
いろいろなプランを比較してもどれが自分の旅行計画にぴったりなのか判断できないという場合は、株式会社NCI(エヌシーアイ)にお気軽にご相談ください。
NCIでは長年の経験と豊富な知識をもつスタッフが最もふさわしいプランを提案します。契約後も不安なことなどがあればご相談に応じ、適切なサポートを行っています。