海外旅行中のリスクを軽減したい際に役立つのが海外旅行保険です。海外旅行保険は保険会社の代理店で手つづきするほか、空港で出発当日に手つづきするという方法があります。海外旅行保険付帯のクレジットカードを持っていない際にも便利な手つづき方法です。
本記事では、海外旅行保険の手つづきを空港で行う方法について分かりやすく解説していきます。空港で手つづきするメリット・デメリットについても解説していくため、海外旅行を考えている方は参考にしてください。
空港で海外旅行保険に加入する方法
空港で海外旅行保険の手つづきを行うには、
- 空港の保険会社カウンター
- 空港の自販機
といった2種類の方法があります。それぞれの手つづき方法について、詳しく解説していきましょう。
空港の損害保険会社カウンターで手つづき
代理店まで行く時間がない際に便利なのが、空港にある保険会社カウンターでの手つづきです。
たとえばAIG損保では、
- 成田空港
- 中部国際空港
- 関西空港
で海外旅行保険の手つづきが出来るカウンターを用意しています。
カウンターに到着したら、あらかじめ印刷してある申込書にサインしてください。カウンターによっては申込書への記入が必要となります。
空港の専用自動販売機で手つづき
空港や保険会社によってはカウンターがありませんが、自販機の設置があれば手つづき可能です。
AIG損保では、
- 成田空港
- 中部国際空港
- 関西空港
- 羽田空港国際線ターミナル(自販機のみ)
- 福岡空港(自販機のみ)
に自販機を設置しています。
自販機では、
- 1. 画面の質問に答える
- 2. 画面の必要事項に入力する
- 3. 契約内容を確認する
- 4. 保険料を支払する
- 5. 契約証などを受け取りする
- 6. 手つづき完了
の流れで操作可能です。
空港で海外旅行保険に加入するのに必要なもの
海外旅行保険へ加入する際に必要なのが、保険料の支払です。空港へ出発する前に、保険料を支払するための現金(日本円)を準備しておきましょう。空港や保険会社によっては、クレジットカードでも保険料の支払が可能です。
ほかにも保険期間によっては、本人確認のためパスポートの提出が求められることがあります。
なお、印鑑は不要ですので空港まで持参する必要はありません。
損保カウンターや自販機の営業時間を調べる方法
空港にあるカウンターや自販機には、営業時間が設けられています。
たとえば関西空港の第1ターミナルビルでは、
- カウンター:7時00分~23時40分
- 自販機:7時30分~22時30分
の営業時間となっており、24時間営業ではありません。
空港や保険会社によって異なるため、早い時刻や遅い時刻に出発する飛行機に搭乗する方は営業時間に注意が必要です。
営業時間を知りたい方は保険会社の公式サイト、または空港の公式サイトへアクセスしてください。公式サイトには、損保カウンターや自販機のある場所も記載されています。スムーズに手つづきしたい方は、場所も一緒に調べておきましょう。
国内4空港の営業時間を記載する公式サイトは次のURLです。
空港名 | 営業時間のURL |
---|---|
成田空港 | 営業時間を確認 |
羽田空港国際線ターミナル | 営業時間を確認 |
中部国際空港のカウンター | 営業時間を確認 |
中部国際空港の自販機 | 営業時間を確認 |
関西空港 | 営業時間を確認 |
空港で海外旅行保険に加入するメリット
海外旅行保険への手つづきを空港で済ませる方法には、
- 出発直前でも海外旅行保険の手続きが出来る
- カウンターは出発当日に保険の説明を受けられる
といったメリットがあります。それぞれのメリットについて、詳しく解説していきましょう。
出発直前でも海外旅行保険の手つづきが出来る
海外旅行保険付帯のクレジットカードの場合、申し込みから書類が手元に届くまで1週間ほどかかります。保険会社の代理店で手つづきする場合、その代理店まで出かけないといけません。
しかし、空港なら海外出発直前でも海外旅行保険への手つづきが出来ます。海外旅行保険への加入を忘れてしまった際でも、空港なら大丈夫です。
手つづきに必要な時間は、5分~10分ほどが目安となっています。飛行機の出発時刻が近く、カウンターが混雑している際は自販機で手つづきすると良いでしょう。
カウンターは出発当日に保険の説明を受けられる
空港にある保険会社カウンターなら、海外出発当日に保険の説明を受けてから手つづき出来ます。海外旅行保険ではどんな補償が受けられるのか、保険金はいくら受け取り出来るのか、よく分からない際でも安心です。
直接スタッフさんに保険の説明を受けたい場合は、カウンターで手つづきしましょう。
デメリットのほうが多いので要注意
空港での海外旅行保険手続きには、
- 事前申し込みより保険料が高い
- 補償プランの自由度が低い
- 自宅から空港までの道中は保険期間の対象外となる
- 契約出来る保険会社の選択肢が少ない
- 時間をかけて保険を比較出来ない
といったデメリットがあります。それぞれのデメリットについて、詳しくは次の解説をご覧ください。
事前申し込みより保険料が高い
海外旅行保険の保険料は、空港のほうが高い傾向があります。
たとえば三井住友海上の海外旅行保険では、ネット申し込みで最大69%の割引です。エイチ・エス損保のネット限定海外旅行保険ではリピーター割引を用意しており、2年以内の再手つづきなら3%安い保険料となります。
海外旅行保険への手つづき忘れなどの事情がない限り、事前申し込みのほうが良いでしょう。
補償プランの自由度が低い
空港だとセットプランの海外旅行保険が多くなるため、補償プランの自由度が比較的低いです。しかし、ネット海外旅行保険では自分にあった補償プランを選びやすくなっています。
たとえばエイチ・エス損保のネット限定海外旅行保険では、
- 個人プラン
- ファミリープラン
- グループ旅行プラン
の3プランから選択可能です。自分にあった補償プランにすることで、保険料の節約も期待出来るでしょう。
自宅から空港までの道中は保険期間の対象外となる
一般的な海外旅行保険では、自宅出発から自宅に帰るまでが保険期間の対象となります。自宅から空港へ移動する際、事故などでけがを負っても補償が受けられるため安心です。
しかし、空港で手つづきした場合は保険期間の対象外となるため、補償が受けられません。自宅から空港への移動中も補償してもらいたい方は、空港ではなく事前申し込みのほうが良いでしょう。
契約出来る保険会社の選択肢が少ない
空港で海外旅行保険の手つづきを進める場合、契約出来る保険会社の選択肢が少ないことがあります。
たとえば関西空港の第1ターミナルビルにあるカウンターでは、
- 東京海上日動
- AIG損保
- 三井住友海上
- 損保ジャパン
の4社のみの取り扱いです。ほかの保険会社で取り扱っている海外旅行保険のほうが良いと思っても、手つづき出来ない点には注意してください。
時間をかけて保険を比較出来ない
保険会社によって海外旅行保険の補償内容や保険料が違うため、他社と比較してから加入したいところです。しかし、空港のカウンターや自販機が混雑している場合は、時間をかけて比較するのが難しくなります。
混雑しやすい朝と夕方で飛行機の出発時刻が近い場合は、なおさらです。ネット海外旅行保険では、自宅に居ながらじっくりと比較出来ます。
事前にネットから申し込みを行うのがおすすめ
海外旅行保険の手つづきを空港で行う場合、メリットよりもデメリットのほうが多くなってしまいます。そのため、事前にネットで申し込みしたほうが良いでしょう。
ネットなら保険会社の選択肢が多くなるうえに、24時間いつでも手つづき出来るのが魅力です。空港のカウンターや自販機のように、混雑する心配もありません。
なかには出発当日に契約出来るネット海外旅行保険があるため、急に決まった海外旅行へ行く際にも便利です。