
海外旅行保険にはたくさんの種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまうという方も多いです。
海外は日本より医療費が高いところが多いので、まずは医療費の補償が充実している海外旅行保険を選ぶのがポイント。それから、日本語サポート等のサービス内容が充実しているかをチェックするのも重要です。
補償・サポートの充実度の面から多くの方に選ばれている海外旅行保険はいくつかありますが、今回はその中でも海外旅行保険のパイオニアとして人気の高いAIG(エーアイジー)損保の海外旅行保険について詳しく紹介します。
ほかの損保会社にはない保険プランを販売しているAIG損保について、特長や契約時の注意点を見ていきましょう。
AIG損保(旧AIU)の充実した海外旅行保険

海外旅行保険の補償内容は損保会社によって異なります。
しかし、旅行中のケガ・疾病による死亡・後遺障害に対する保険金、ケガの治療費に対する補償、損害賠償請求に対する補償、携行品損害に対する補償などはどの海外旅行保険にも共通した補償内容です。
各損保会社では、基本的な補償内容に加え、それぞれ独自のサポートや補償内容の手厚さで差をつけています。
ここでは、AIG損保の海外旅行保険パッケージの補償内容と、特長的なサポート内容を紹介します。
インフィニティプラン(ゴールドプラン) 渡航先ハワイ 日数6日 人数1人 |
|
---|---|
傷害死亡 (旅行中のケガが原因で 死亡した場合の保険金) |
3,000万円 |
傷害後遺障害 (旅行中にケガをして後遺症が 生じた場合の補償) |
90万~3,000万円 |
治療費・救援費 (長期入院したときの 治療費・家族の渡航宿泊費) |
無制限※1 |
緊急歯科治療費用 (急な歯痛の応急治療費、 義歯の応急修理費) |
10万円まで |
疾病死亡 (病気で死亡した場合の 保険金) |
1,000万円 |
個人賠償責任 (他人にケガをさせたり、 物を壊したときの賠償金) |
1億円 |
携行品損害 (カメラやスマホなどを盗まれたり、 壊したときの補償) |
30万円※2 |
旅行事故緊急費用 (航空会社に預けた荷物が出てこないときや、 悪天候などで飛行機遅延や欠航が発生したときの補償) |
5万円まで※3 |
保険料 (契約者が保険会社に 支払う金額) |
7,380円 |
※1:既往症や持病の治療は300万円限度。家族の渡航費・宿泊費も300万円限度です。旅行中に発生した病気やケガは、かかった治療費の全額(無制限)補償されます。
※2:携行品は、紛失や置き忘れなどによる損害は補償されません。
※3:大型台風や噴火などが原因で欠航した場合は対象外となります。
AIG損害保険の他には無い「4つの特長」
AIG損保の海外旅行保険は、一般の海外旅行保険にない4つの特長があります。
AIG損保の「インフィニティプラン」は自己負担がゼロ
インフィニティは「無限の」という意味で、AIG損保のインフィニティプランでは治療・入院費用はいくらかかっても自己負担はゼロ円です。
また、治療に伴う日本への移送費も補償されます。
たとえば、海外旅行中にケガをして治療を日本で受けることになった場合、医師に付き添ってもらい定期航空機で帰国するケースや医療専用機で搬送されるケースがあります。
このような費用も、AIG損保の海外旅行保険であればすべて補償されます。
病気の告知不要、持病の治療費も補償される
一般的な海外旅行保険は、既往症や現在治療中の持病があれば告知する義務があり、それらの病気については補償されません。
一方、AIG損保の海外旅行保険は告知不要で、持病が旅行中に悪化した場合の治療費も補償対象となります。これは持病がある方にとっては非常に助かるポイントでしょう。
ただし、これは契約期間が31日以内の保険にセットされる特約(オプション)という点に注意が必要です。
妊娠に起因するトラブルも補償対象に
妊婦さんが現地で治療を受けた場合の費用を補償するのも、AIG損保の海外旅行保険の特長です。
ただし、妊娠初期の異常(流産や子宮外妊娠など)が補償対象で、妊娠22週以後で安定期に入ってからのトラブルは対象外です。
また、この妊娠初期の治療補償も、契約期間が31日以内の海外旅行保険にセットされる特約という点に注意して下さい。
AIG損保では虫歯やぜんそくの治療費も補償される
一般的な海外旅行保険では、虫歯の痛みや義歯の不具合などは補償の対象外とされています。しかし、AIG損保の海外旅行保険では歯医者にかかった費用も上限10万円まで補償されます。
また、ぜんそく発作の応急処置を受けた場合の料金も補償対象となります。
ただし、これらの補償内容も契約期間が31日以内の海外旅行保険にセットされる特約なので、注意して下さい。
キャッシュレス・メディカルサービスで治療費の立て替え不要
現地でケガや病気の治療を受けた場合、本人がその場で治療費を立て替えて支払い、帰国してから保険会社に請求して保険金を支払ってもらうのが通例です。
しかし、AIG損保の海外旅行保険では、提携している病院で治療を受ければ保険会社から病院へ治療費が直接支払われる「キャッシュレス・メディカルサービス」を利用することが可能。そのため、自分で高額な治療費を立て替える必要がありません。
AIG損保が提携している病院はアメリカを中心に世界55か国以上あるため、万が一の際にはAIG損保が提携している病院を選ぶことをおすすめします。
AIG損保は日本語対応のアシスタンス・サービスだから安心
海外旅行保険を利用しようにも、現地からコールセンターに電話すると英語でしか対応してもらえないのでは、と心配になる方も多いかと思います。
AIG損保のコールセンターでは、24時間、年中無休で日本語によるアシスタンス・サービスを提供しています。そのため、世界各地から時差に関係なくいつでも電話で相談することが可能です。
AIG損保のアシスタンス・サービスで受けられるサポートは、下記のようなものがあります。
医療に関するサポート
病院の紹介設備が整っておりキャッシュレス・メディカルサービスに対応しているAIG損保提携の病院を紹介・手配をしてくれます。
電話による医療通訳医師の診察・治療を受けるとき、希望すれば電話による通訳をしてもらうことができます。
緊急移送時の手配ケガや急病で緊急搬送が必要なときに、ヘリコプター、救急車、チャーター機などの手配のほか、必要に応じて付き添いの医師や看護師への依頼もしてもらえます。
家族への連絡と救援者のサポート日本の家族に病状を報告します。3日以上入院して救援者が現地へ駆け付ける場合は、航空機やホテルの手配もしてもらえます。
遭難や行方不明になった場合のサポート渡航先で遭難したり行方不明になった場合に、現地の捜索機関や救援機関の手配をしてくれます。もし、死亡した場合は遺体を日本へ搬送する手配をお願いすることもできます。
携行品に関するサポート
パスポートやクレジットカードなどの貴重品を紛失したり、盗難に遭った場合は、再発行手続きのためのサポートをしてもらえます。
保険金請求に関するサポート
130か国以上のネットワークを持つAIG損保は、日本国内だけでなく海外のオフィスでも保険金の請求をすることができます。
特にアメリカやオーストラリアでは、現地の銀行へ保険金の振り込みが可能なので、スピーディに支払ってもらうことが可能。
どのような手続きが必要のかは、アシスタンス・サービスで詳しく教えてもらえます。
加入前・契約時の注意点

ここからは、AIG損保の海外旅行保険に加入する際の注意点について解説します。
AIG損保の海外旅行保険は、出発の60日前から当日まで行うことができます。海外旅行保険の契約期間は、自宅を出発する時点から旅行を終えて帰宅するまでです。
契約の手続きは、出発当日に空港のAIG損保カウンターで行うことも可能ですが、その場合、もし自宅から空港へ到着するまでの間に事故に巻き込まれたりしても補償してもらえません。万一のことを考慮して、海外旅行保険には前日までに加入しておきたいものです。
海外旅行保険の加入方法は、インターネットから申し込む方法と、保険代理店の窓口やパンフレットから申し込む方法があります。
インターネットは24時間いつでも申し込みができるうえ、保険料の割引も大きいことから、現在はネット契約が主流です。
ただし、ネットで加入できるのは18歳以上のみ。また、契約期間が31日以上かつ過去に病気入院をしたことのある方、満70歳以上の方は、ネットでの加入はできません。
これらの方は、AIG損保の海外旅行保険を扱う保険会社や保険代理店の窓口から申し込むことになります。
ネット契約と保険料の支払い方法
AIG損保のサイトにアクセスすると、初めに海外旅行保険の保険料について試算をすることができます。ほかの損保会社の補償内容や料金と比較することができるので、渡航目的や同行するメンバーの年齢などに合わせて、最も適した海外旅行保険のタイプを選ぶことが可能です。
契約する海外旅行保険のタイプを決めたら、住所、氏名、メールアドレスなど旅行者情報を入力し、保険料の払い込み方法を選択します。
保険料の払い込みは、クレジットカードのみという損保会社が多いのですが、AIG損保は保険料をコンビニのATMで支払うこともできるので便利です。ただし、出発当日に加入する場合はクレジットカード決済となります。
ネットでの申し込みが完了すると、翌営業日にAIG損保から「海外旅行保険契約証」が契約者の住所に郵送されます。
出発間際で郵送では間に合わないという場合は、AIG損保のホームページで「e-policy(電子契約証)」が発行されるので、旅行に出発する際にそれをプリントアウトして携帯するようにします。
e-policyは、加入時に登録したユーザー名とパスワードでマイページにログインすると、海外旅行保険の補償内容や利用できるサービスを確認することができます。
なお、2017年12月31日以前に【旧AIU】の海外旅行保険を利用したことがある方は、ユーザーID・パスワードをAIG損保の海外旅行保険でも引き続き利用することができます。
海外旅行保険の契約を延長する場合
10日間の予定で契約した海外旅行保険を15日間に延長したいというような場合は、「インターネット保険ダイヤル」に電話で相談します。追ってAIG損保から書類が送られてきますので、それに署名捺印をして返送し、追加保険料を指定の銀行口座へ振り込みます。
ただし、延長後の契約期間が31日を超える場合は注意が必要です。
「治療費・救援費」「緊急歯科治療費」「旅行事故緊急費用」「妊娠初期の治療補償」は、契約期間が31日以内の海外旅行保険にセットされた特約です。
31日を超えた期間についてはこれらの特約は失効するため、万一のときは補償を受けることができない点に注意して下さい。
契約をキャンセルしたいときは
海外旅行の予定が急に無くなったなどの場合には、保険契約をキャンセルすることも可能です。
出発の前日までにAIG損保の「インターネット保険ダイヤル」にキャンセル(取り消し)する旨を伝えると、書類が送られてくるので、書名捺印をして返送します。
保険料は、クレジットカードで支払っていた場合はそのカードに、ATMでの支払いの場合は指定の銀行口座に全額払い戻されます。
AIG損保の海外旅行保険はこんな方におすすめ

ここまで、AIG損保の海外旅行保険について特長や加入方法を解説してきました。
AIG損保の海外旅行保険の特長は、医療保障とサポート内容が充実している点です。
- ケガが心配なお子さんと旅行に行く
- 持病のあるご両親との家族旅行を計画している
- 医療費が高いアメリカやカナダに旅行する
こういった方は、AIG損保の海外旅行保険がおすすめです。
もし持病も虫歯もなく、医療費の比較的安い地域へ個人旅行をする場合であれば、補償を少なくして保険料を安く抑えられる海外旅行保険を選ぶのも1つの手です。
たとえば損保ジャパンの【off!(オフ)】などが適しています。
どの海外旅行保険にすべきか決められないという方は、海外旅行保険を取り扱う当社「株式会社NCI(エヌシーアイ)」にお問い合わせください。
知識と経験が豊富なスタッフが最適な保険プランを提案し、楽しい旅行を実現できるようサポートいたします。
海外旅行保険は加入しておくべき?トラブルに備える必要性とは

今回ご紹介したAIG損保の海外旅行保険は、充実した補償をリーズナブルな料金で得ることができる人気の保険商品です。
しかし、旅行の費用をできるだけ安く抑えたいと思う方は、海外旅行保険に加入せずに出発してしまうことも多いです。
しかし、どんなに気をつけていても、衛生状態や治安が日本と異なる国では、いつ想定外のアクシデントに見舞われるかわかりません。「万が一」を考えると、海外旅行保険はぜひ一度検討していただきたいものになります。
その場で解決できるアクシデントなら旅の思い出になるかもしれませんが、もし現地で病気やケガをすると、多額の治療費がかかります。場合によっては背負いきれないほどの経済的負担を強いられることもあるのです。
過去の実例を挙げると、ニューヨークでショッピング中に脳卒中を起こして救急車で搬送され、手術をして入院した方がいます。日本から家族が3人駆け付けました。
このケースでは、救急車の利用料から、手術、治療、入院、家族の渡航費まで含めると、費用総額は3,310万円という信じられないほど高額なものでした。
海外では、医療は福祉という考えではなくビジネスに近いサービス業と捉えているところが多いため、億単位の医療費を請求されるケースも決して珍しくありません。
国によっては、病人や負傷者の支払い能力を保証するものがないと、治療を受けられないことさえあります。
今回紹介した実例の方は、AIG損保の海外旅行保険「インフィニティプラン」に加入していたため、自己負担はゼロ円、無料で退院することができました。
海外旅行の費用から数千円を保険料に割くだけで、数千万円の医療費負担を避けることが可能です。ぜひ海外旅行保険の加入をご検討下さい。
AIG損保の会社情報

名称(商号) | AIG損害保険株式会社 |
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創業 | 1946年 (2018年1月1日、AIG損害保険株式会社として営業を開始) |
本店所在地 | 東京都港区虎ノ門4丁目3番20号 |
取得格付(保険財務力格付) | S&P Global Ratings A+ |
AIG損保は、もとは「AIU(American International Underwriters)損害保険株式会社」という商号で、ニューヨークに本社を置く「AIUコーポレーション」の日本支社でした。
2018年に富士火災海上保険を吸収合併し、「AIG(American International Group)損害保険株式会社」と商号を変更しました。
合併前のAIUのころから個人向けの保険に強い損保会社として知られ、とくに海外旅行保険は外資系の損保会社だけに定評がありました。
現在では、AIG損保では個人や家族連れでの観光旅行保険はじめ、学生向けの海外留学保険、ワーキングホリデー制度を利用する方のためのワーホリ保険、ビジネスパーソン向けの海外出張・駐在保険など、渡航目的に応じて各種の保険プランを提供しています。