海外旅行保険に加入した場合キャッシュレスで病院の診察や治療が受けられる

海外旅行保険に加入した場合キャッシュレスで病院の診察や治療が受けられる

リスクマネジメント事業・損害保険代理店・生命保険代理店の株式会社NCI【エヌシーアイ】

海外旅行保険に加入した場合キャッシュレスで病院の診察や治療が受けられる

海外旅行を計画するときは、ホテルや交通機関などはよくチェックしますが、病院について詳しく調べる方はそう多くはないようです。しかし、言葉の通じない異国で急病になったときはどうしますか?

しかも公的医療保険が効かない海外だと医療費も高額なりがちで、そんな時に加入しておくと安心なのが海外旅行保険。しかも、海外旅行保険のなかには、自己負担なしのキャッシュレスで治療が受けられる魅力的な商品があります。

そこで今回は、世界のどこででも安心して治療を受けることができる海外旅行保険の「キャッシュレス治療サービス」について詳しく解説していきます。

海外旅行保険に加入する理由

海外旅行保険に加入する理由

海外旅行中はどんなアクシデントに見舞わられるか予測がつきません。健康には自信があっても、衛生管理が不十分な地域ではレストランの飲食物が原因で食中毒を起こしたり、感染症にかかってしまうこともあります。列車やバスなどで移動中に交通事故に巻き込まれてケガをすることもあり得ます。

病気やケガをしたとき、薬で治せる程度ならまだいいのですが、医師の治療が必要となると金銭的な負担がかなり大きくなることを覚悟しなければなりません。海外は日本に比べて医療費が高く、救急車はほとんどの国が有料です。

たとえば、タイの民営救急車の料金は2,900円以上、フィリピンは6,000円以上、マレーシアは7,300円以上、ハワイのホノルルは特に高く70,000円以上もかかります。

病気やケガだけでなく、荷物を置き引きされたり、スマホやバッグを盗まれるなど、いつどこで盗難被害に遭うかわかりません。

こうした事態に遭遇したときに、金銭的な負担を補償してくれるのが海外旅行保険で、外務省でも海外に行くときは必ず海外旅行保険に加入するよう呼びかけています。

海外旅行保険の補償内容は損保会社によって異なりますが、一般的には下記の項目を基本補償(パッケージ)としています。

海外旅行保険の主な補償内容

補償項目 補償内容
傷害死亡 海外旅行中のケガが原因で、所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる
傷害後遺障害 海外旅行中のケガが原因で、所定の期間内に後遺障害が発生した場合に後遺障害の程度に応じて保険金が支払われる(上記の傷害死亡と傷害後遺障害がセットになっているプランもある)
疾病死亡  海外旅行中に病気になり、所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる
治療費用  海外旅行中に事故でケガをしたり、病気になったりして医師の治療を受けた場合に、治療費が支払われる
救援費用 海外旅行中にケガや病気で死亡した場合、または3日以上入院した場合に、家族が現地に駆けつけるための費用(交通費や宿泊費など)が支払われる
賠償責任 海外旅行中に他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして法律上の賠償責任を負った場合に保険金が支払われる
携行品損害 海外旅行中に持ち(カメラ、時計、衣類など)を盗まれたり、壊したりしたときに保険金が支払われる。ただし、現金やクレジットカードは対象外
航空機遅延費用 搭乗予定の航空機が遅れて、予定外のホテル代や食事代、移動のタクシー代が掛かった場合にその費用を補償される
航空機寄託手荷物遅延 航空会社に預けた手荷物の到着が遅れたため、洗面用具や着替えなどを購入せざるを得なかった場合に、その費用が補償される ※これは基本補償ではなくオプション(特約)になる損保会社もある

これらの基本補償に、テロ対応費用や弁護士費用などを加えたプランもあります(三井住友海上「@とらべる」や、ジェイアイ傷害火災保険とソニー損保の提携商品「t@bihoたびほ」ほか)。

海外での入院や治療に伴う医療費の負担がないキャッシュレス治療サービス

海外での入院や治療に伴う医療費の負担がないキャッシュレス治療サービス

海外旅行保険に加入していれば、旅行先で病気やケガをしても治療費が補償されるので安心です。しかし、一般的な海外旅行保険の場合、現地の病院でかかった治療費は自分が立て替えて支払い、日本に帰国してから保険会社に請求し、実際に保険金が支払われるのはその数日後、というのが基本です。

治療費をJCBやエポスカードなどのクレジットカードで支払うにしても、海外の医療費は高額なところが多く、カードの利用限度額を超えた分は立て替えなければなりません。

しかも、カードそのものを使えない病院もあるため、それ相応の現金を持ち歩く必要が出てしまい、海外だとそういった状況はできるだけ避けたいですよね。

最近は、そうした不便さを解消するために、ほとんどの損保会社が、「キャッシュレス治療サービス(キャッシュレス・メディカルサービス)」の海外旅行保険を提供しています。

海外旅行保険のキャッシュレス治療サービスとは、現地での治療費を損保会社から病院へ直接支払われるシステムで、しかも24時間日本語でのサポートを受けられるため、言葉が通じない国でも現金なしでスムーズに治療を受けることが可能です。

キャッシュレス治療サービスを受けるときの手順

キャッシュレス治療サービスが適用されるのは、損保会社と提携している病院だけというのがほとんどです。損保会社はそれぞれ全世界に病院ネットワークを形成し、保険加入者が現地で急病やケガをしたとき、最寄りの提携病院を受診できるよう手配します。ここでは事故によるケガで利用する際の手順を見てみましょう。

1.保険会社のサポートセンターに連絡して病院を紹介してもらう

海外旅行保険をインターネット契約した場合は、web契約証をプリントアウトしたものか、同画面を保存したもの(スクリーンショット)のどちらかを用意し、保険会社のサポートセンター(メディカルヘルプラインなど呼称は損保会社によってさまざま)に電話で連絡します。

サポートセンターでは、症状に応じた提携病院を紹介・予約をしてくれます。

2.病院の受付で必要書類に記入する

紹介された病院へ行き、受付で病院備え付けの保険金請求書または加入している損保会社所定の保険金請求書に必要事項(契約証の番号、住所氏名、事故の状況、損害、治療の状況など)を記入します。パスポートの提示を求められることもあります。

3.手続きが済んだら医師の診断を受ける

病院で診察を受けるときに言葉が通じない場合は、電話による医療通訳を受けることができます。

4.診療後は、保険会社がフォローしてくれる

診療が終わったあとは、保険会社の担当者が治療内容を確認します。入院する場合は主治医と定期的にコンタクトを取ってフォローしていきます。入院が3日以上にわたり、本人が希望すれば家族を呼び寄せるための手配を、日本の病院に転院する場合は航空会社に対して患者搭乗手続きを行います。

キャッシュレス治療サービスを利用するときの注意点

以上のように便利で心強い海外旅行保険のキャッシュレス治療サービスですが、次のような点に注意が必要です。

全ての病院がキャッシュレス対応ではない

まず、どの病院でもキャッシュレス治療を受けられるわけではないこと。損保会社から紹介された病院という条件付きですから、受診する前に必ずサポートセンターに連絡するようにしましょう。

キャッシュレス利用の旨を病院に理解してもらう必要がある

治療を受ける前に、キャッシュレスサービスであることを病院のスタッフに了解してもらう必要があります。うやむやなまま書類に記入もしないで治療してもらうと、従来通り、治療費を立て替えて支払い、帰国後、損保会社へ請求することになります。

キャッシュレス対象外の費用もある

医師に処方されて薬局で購入した薬代と通院のための交通費は、キャッシュレス治療サービスの対象外なので、その場で立て替え、帰国後に損保会社へ請求します。

保険適用外の治療費は全額自己負担

保険が適用されないケガ・病気があります。酒気帯び運転・無免許運転によるケガは当然ですが、持病の悪化、妊娠初期の異常(子宮外妊娠、早産・流産など)の場合は海外旅行保険では補償されないため、治療費は自己負担となります。

なお、AIG(旧AIU)損保の海外旅行保険は、契約期間が31日以内のプランに限り、持病や妊娠初期の異常もキャッシュレスの補償対象となります(次項参照)。

キャッシュレスサービスが利用できるおすすめの海外旅行保険

キャッシュレスサービスが利用できるおすすめの海外旅行保険

海外旅行保険に加入するときは、旅行の目的(観光かビジネスかなど)、渡航先の環境、滞在期間、同行者の年齢などを考慮して、最も適した補償プランを選ぶのがポイントです。

家族連れの観光旅行の場合は、やはり万一の病気やケガに備えてキャッシュレス治療サービスを重視する人が多数を占めています。その中でも人気ランキングの上位を占める3社のプランを比較してみましょう。

海外旅行保険(ファミリープラン)の補償内容と保険料の比較

渡航先:韓国 日数:5日間 人数:家族4人

損保会社名 損保ジャパン AIG損保
プラン名 新・海外旅行保険【Off!】保険料抑えたいプラン Z01
傷害死亡 1,000万円 1,000万円
傷害後遺障害 1,000万円 30万~1,000万円
疾病死亡 1,000万円 500万円
治療費用 1,500万円 ──
治療・救援費用 ── 無制限
緊急歯科治療費用 ── 10万円
疾病応急治療・救援費用 ── 300万円
救援者費用
(家族共有)
1,500万円 ──
賠償責任
(家族共有)
1億円 1億円
携行品損害
(家族共有)
50万円 60万円
航空機寄託手荷物遅延
(家族共有)
10万円 ──
 弁護士費用 ── ──
保険料(インターネット契約) 4,150円 19,310円

損保ジャパンの新・海外旅行保険「Off!(オフ)」は、ネット契約での保険料が安い点が最大のメリット。店頭販売価格の55%Off、つまり半額以下です。

上の例はパッケージプランですが、損保ジャパンでは自分の旅行計画に合わせて補償内容を選ぶことができる「オーダーメイドプラン」も用意しています。予算に合わせて海外旅行保険を自由に設計できるので、個人旅行にもグループ旅行にもおすすめです。

AIG損保の海外旅行保険は、インフィニティプランの例です。インフィニティとは「無限の」といった意味で、治療・救援費用は補償が無制限です。仮に医療費の高いハワイで手術を要する治療を受け、入院費込みで3千万円かかったとしても自己負担はゼロ円です。

また、前述したように持病や妊娠初期の症状も補償対象となります。医療費の面では最も充実している海外旅行保険といえますが、それだけ保険料が割高になりますから、持病のない人や妊娠の可能性のない人はもっとシンプルなプランでもいいでしょう。

三井住友海上の@とらべるは、弁護士費用が付帯しているのが特徴です。旅行中に偶然の事故で損害を被り、訴訟を起こすことになったときの費用や、弁護士に支払った費用が補償されるものです。海外で困ったことが起きたときに備えておきたい補償ですが、一般的な観光旅行の場合は、この補償よりもほかの補償を厚くするほうが合理的かもしれません。

まとめ

まとめ

海外旅行保険とひと口に言っても、損保会社によって海外旅行保険の補償内容に違いがあります。よく検討しないで申し込むと、無駄な部分にお金をかけすぎたり、もっと厚く補償をつけるべき部分が不十分だったりすることがあります。

また、キャッシュレスが利用可能な海外旅行保険であれば、自己負担がゼロで現地の医療サービスが受けられるので非常に便利。

もし、選ぶのに迷ってしまうという方は、株式会社NCI(エヌシーアイ)にお気軽にご相談ください。海外旅行保険に関する知識と経験が豊富なスタッフが、あなたの旅行計画と予算に最適な保険プランを提案し、出発前から帰国後まできめ細やかなサポートをしていきます。

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