海外に行くときは海外旅行保険の契約をするという人は多いのですが、旅行会社から提案された商品に契約しているケースが少なくありません。
それはいわゆる「お仕着せ」の保険なので、自分にはあまり必要のない補償項目に高い保険料を支払うといった無駄が生じがちでおすすめできません。
ここでは、そうした無駄を省き、本当に必要な補償を充実させるおすすめ海外旅行保険の選び方を紹介しています。
契約するときもインターネットで簡単に申し込めるプランばかり。海外旅行保険のネット契約は旅行会社の店頭で契約するより保険料が50%も割安になりますから、海外旅行を計画中の人はぜひ加入の参考にしてください。
海外旅行保険がおすすめの理由
LCC(ローコストキャリア:格安航空会社)の路線拡充や増便などもあって一段と海外が身近になりました。その一方、旅行先で急病になったり、事故や事件に巻き込まれる日本人が増えているのも実状です。
現地で病気になる要因として多いのがの以下の4つといわれます。
気候 | 日本より暑い国、寒い国、1日の寒暖の差が激しい国などは体調を崩しやすくなります。 |
---|---|
時差 | 日本との時差が大きい国は、どうしても睡眠不足になり体調不良をきたします。 |
飲食物 | 衛生状態が悪い国では、レストランの水を飲んで下痢を起こしてしまうことも。生の魚介類を食して感染症を引き起こすこともあります。 |
ストレス | 言葉が通じないことや生活習慣の違いがストレスとなって体に不調をもたらします。 |
こうした要因で体調を崩してしまうと免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。
持参した薬や現地の市販薬で治る程度であればいいのですが、医師の診療が必要となると医療費の心配をしなければなりません。
海外の医療機関は治療費が高い
現地で入院・手術が必要になった場合は、当然ですが健康保険は使えないので多額の自己負担となります。一般に海外の医療機関は治療費が高額で、救急車も有料のところがほとんどです。
韓国は無料ですが台湾は指定外の病院に救急車で運ばれると約5,800円、シンガポールは公営で約2,000円、ベトナムは医師が同乗して医療行為を施せば約3,000円、グアムは公営で約20,300円もかかります。
また、受診した病院の医療技術や設備が不十分で、ほかの医療機関か日本の病院へ緊急搬送することになったときは、その費用も負担しなければなりません。
そのような不測の事態に備えて、外務省でも海外に行くときは海外旅行保険に必ず加入するよう呼びかけています。
海外旅行保険には、支払った医療費を全額補償する「無制限補償プラン」や、現地でかかった医療費を保険会社から病院へ直接支払う「キャッシュレス・メディカル・サービス」を提供するプランもあります。
渡航先や同行者の年齢などに合わせてプランを上手に選べば、安心して海外旅行を楽しむことができます。
日本国内と違いトラブルも多い
病気だけでなく、事故・事件も日本とは比較にならないほど頻発している国があります。中でも多いのが下記のようなケースです。
窃盗(スリ)
一人で歩いているとき「背中に何かついてますよ」と声をかけられ、服を脱いで確かめようとしたときにバッグを盗まれてしまったなど。これは単独犯より集団による犯行が多く、被害に遭ったことに気づかないほど手口も巧妙です。
ヨーロッパの観光地はスリが横行しており、ロンドンでは大人だけでなく子供のスリ集団にも要注意とされています。台湾は比較的治安のよい国ですが、観光客の多い新北市はスリの多いエリアです。
置き引き
空港の到着ロビーで機内預けのスーツケースを引き取っている間に、足元に置いたバッグを置き引きされた。バイキングスタイルのレストランで、席にバックを置いて料理を取りに行っている間にバックを置き引きされたなど。
最近は各所に防犯カメラが設置されているので、置き引きは減少傾向にあるといわれますが決して気を抜くことはできません。とくにアメリカ、メキシコ、オーストラリア、香港などで置き引きが多発しています。
ひったくり
路上を歩いているときにバイクに乗った二人組にバックを奪われた。地下鉄でドア付近に立っていたとき、隣にいた男にドアが閉まる瞬間にカバンをひったくられ、そのまま逃げられたなど。
最近、目立つのがスマホのひったくりです。新機種ほど狙われやすいので、むやみに人前でスマホを使うのは避けた方が無難です。
海外では「日本人は多額の現金を持ち、高価なものを身につけている」というイメージが半ば定着して、スリなどの「財産犯罪」の標的にされがちです。
そうした事態に遭遇したときも、海外旅行保険に加入していれば貴金属やカメラ、スマホなどの携行品は補償されるので、損害を最小限に食い止められます。
現金やクレジットカードは補償の対象外ですが、保険会社によっては、当座の費用とし現金を貸してくれるところもあるので、やはり海外旅行保険の加入はおすすめ。
クレジットカードだけじゃ心配
多くのクレジットカードには海外旅行保険が付帯しています。わざわざ海外旅行保険に加入の申込みをする必要がないので便利ですが、自動付帯と利用付帯の2つのタイプがあるので注意が必要です。
自動付帯とは、クレジットカードを持っていると無条件で適用される海外旅行保険のこと。利用付帯とは、ツアー代金や旅行中の交通費の一部をクレジットカードで支払った場合のみ適用される海外旅行保険のことです。
三井住友ゴールドカードやJCBゴールドカードなどは自動付帯で、それよりステータスが低い三井住友カードやJCBカード、楽天ゴールドカードなどは利用付帯ですから、自分が加入しているクレジットカードはどちらのタイプか確認しておく必要があります。
自動付帯でも利用付帯でも補償内容に大きな差はありません。しかし、損保会社が販売している単体の海外旅行保険に比べると、補償金額(支払われる保険金額)が低く設定されています。
たとえば、AIG損保の海外旅行保険は治療費用が無制限です。仮に1億円かかったとしても全額補償されます。それに対し、JCBゴールドカードの場合は治療費用が最大300万円です。
前述したように海外の医療費は高額なところが多いため、クレジットカード付帯の補償金額だけではカバーしきれないことが多いため、おすすめのリスクヘッジとは言えません。したがって、クレジットカード付帯の海外旅行保険に損保会社の海外旅行保険をプラスして補償を上乗せしておくことをおすすめします。
ネットで契約可能な人気商品を徹底比較
海外旅行保険を契約する主な方法には、「損保会社や保険代理店の窓口で申し込む」「空港にある保険会社のカウンターで」「インターネット経由で加入」の3通りがあります。
空港で当日加入する方法は多忙な人にとっては便利ですが、これはおすすめできません。海外旅行保険の契約期間(補償期間)は自宅を出るときから旅行を終えて帰宅するまでです。もし、自宅から空港に着くまでの間にトラブルが発生した場合、海外旅行保険ではそれに対する補償は受けることができないからです。
なお、70歳以上の人は店頭で加入する必要がありますが、それ以外の成人にとっておすすめなのはネット経由で海外旅行保険に契約することです。
海外旅行保険をネットで契約するおすすめの理由としては、
- ・いつでもどこででも契約できる
- ・数多くある損保会社の海外旅行保険を比較検討できる
- ・支払う保険料の割引率が大きい
上記の3点があげられます。
保険料の割引率が大きいのは、ネット契約の場合、店舗のテナント料や人件費などの経費がかからないので、その分安くすることができるからです。
海外旅行保険のネット商品には店頭価格の50%オフなどは珍しくなく、中には70%オフという超格安プランもあります。
ここでは、ネット契約ができる海外旅行保険の中でも人気ランキングの上位を占めるおすすめ商品を取り上げ、補償内容と保険料を比較してみました。なお、表中の金額は、無印が1人あたりの補償金額、※印が1家族あたりの補償金額を示しています。
おすすめ海外旅行保険の3商品を徹底比較
海外旅行保険 ファミリープランの例 【行先:ハワイ 日数:6日間 人数:同居家族4人】
新・海外旅行保険【Off】
損保ジャパン |
海外旅行保険
Z01 AIG損保 |
t@biho(たびほ)
ジェイアイ傷害火災保険 |
|
---|---|---|---|
傷害死亡 | 1,000万円 | 1,000万円 | 1,000万円 |
傷害 後遺障害 |
30万~1,000万円 | 1,000万円 | |
治療費用 | 1,500万円 | 無制限 | 5,000万円 |
救援者費用 | 1,500万円 | 300万円 | |
疾病死亡 | 1,000万円 | 500万円 | 1,000万円 |
応急治療・ 救援費用 |
── | ── | ── |
緊急歯科 治療費用 |
── | 10万円 | 10万円 |
旅行事故 緊急費用 |
── | 5万円 | ── |
個人 賠償責任 |
1億円 ※ | 1億円 ※ | 1億円 ※ |
携行品損害 | 50万円※ | 60万円※ | 30万円※ |
航空機寄託 手荷物 遅延等 費用 |
10万円※ | ── | 1万円 |
テロ等 対応費用 |
── | ── | 1万円 |
弁護士等 費用 |
── | ── | 100万円 |
保険料 (4人分) |
6,320円 | 22,290円 | 11,020円 |
おすすめの海外旅行保険ランキング
以上の海外旅行保険の中でもとくにおすすめしたいトップ2をあげてみましょう。
おすすめ1位 新・海外旅行保険【Off(オフ)】
最もおすすめな商品である「新・海外旅行保険【Off】」の特徴は、行き先に合わせて必要な補償を自由に設定できる「オーダーメイドプラン」が用意されている点です。
ここでは基本的なセットプランを紹介しましたが、衛生状態のよくないアジア圏に行くときは、「治療費用」の補償を手厚くして、「疾病死亡」の補償は別の生命保険に入っているからここでは削るといったことも可能です。
また、【Off】は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、中南米と、エリアによって料金設定が異なり、行き先が治安のよいエリアであれば保険料も安くなります。
この無駄を省ける自由度の高さが口コミでも広がり、世代を問わず幅広い層でリピーターが増えているおすすめの海外旅行保険です。
おすすめ2位 海外旅行保険(AIG損保)
海外旅行保険の中で治療費用が最も充実しているのがAIG損保の「インフィニティプラン」です。インフィニティとは「無限の」といった意味で、治療費や入院・手術費用がいくら高額になっても自己負担はゼロ円です。
また、通常の海外旅行保険では持病や妊娠に起因する病気は補償の対象外ですが、AIGの場合は、補償期間が31日以内の短期契約に限り、持病や妊娠初期のトラブルでも対象となります。
それだけ保険料は割高になりますが、高齢者や妊婦さんが同行する家族旅行にはAIG損保の海外旅行保険がおすすめです。
もしも高度な医療が必要で日本に緊急搬送されることになった場合でも、すべて費用は補償されるので予想外の高額出費に悩むことがない安心度が非常に高い海外旅行保険となっています。
まとめ
今回はおすすめの海外旅行保険を31日以内のハワイ行きファミリープランを紹介しました。
なお、留学やワーキングホリディ、会社の出張などで32日以上の長期にわたって海外に滞在する場合は、「留学保険」「ワーホリ保険」「出張・滞在保険」など、それぞれの目的に応じた海外旅行保険に加入するようにしましょう。
しかし、海外旅行保険とひと口に言っても補償内容は損保会社によってさまざまです。必要な補償はしっかりつけて保険料をできるだけ安く抑えるには、渡航先の治安状況や医療事情などについて情報収集し、旅行目的に合った海外旅行保険に加入することをおすすめします。
多忙で情報収集する時間がないという場合は、株式会社NCI(エヌシーアイ)にお気軽にご相談ください。海外旅行保険について知識と経験が豊富なスタッフが、あなたの旅行計画に合ったプランを提案し、出発前から帰国後までていねいにサポートしてまいります。